古代日本、とりわけ朝鮮半島が戦乱にあけくれた2世紀~6世紀に 、彼らは日本にやってきた。当時南朝鮮は、部族連合から国家への 移行期であり、激しい戦いを繰り広げ、そこから押し出された部族 が、一族郎党で武装のまま新天地の日本にやってきたのだった。
(8月15日の朝鮮半島からの流入民との融和をもたらした古代日本人の縄文的性質 ~8/12なんでや劇場「日本人の起源」より~ [1] と併せてお読みください。)
彼らは既に鉄製の剣を持ち、戦慣れした武装勢力であり、当時の縄文人・弥生人が適 う相手ではない。西日本に侵略部族による国が、あっという間に出来 あがる。
この2世紀ごろ西日本に成立した国々は、
・邪馬台国(ヒミコ)・・・・・・・・・・後の伊勢神宮系
・狗奴(くぬ)国(スサノウ、須佐氏)・・・・・宇佐神宮(八幡宮)系
・伊都国( 葛城氏、物部氏)・・・・・・加茂神社系
・不弥国(須佐氏)・・・・・・出雲大社
・・・・など
その後も、蘇我氏(高句麗からの侵略部族、神社を持たず仏教を導入)などが相次いだ。特に6世紀中ごろの任那滅亡、7世紀中ごろの百済滅亡の際には、任那・百済の支配部族の中核・大半が日本に移住した。
(※参考、伊都など各国の位置は諸説あり)
ここで注目するのは、2世紀にはよく言われる邪馬台国だけではなく、既にそれと同程度の国が各地に出来上がっているということです(学者のように、邪馬台国ばかりに注目するのは意味がない)。そしてそれら侵略部族は自分の氏神として神社をもっていたこと。
その後これらの国々が、せめぎあい、勢力争いを繰り広げた後に、連合して作ったのが、大和王権(朝廷)であり、天皇制であり、日本における支配制度だった。
・・・・・・その名残が、名字(姓)と神社(神道)である。
★明治前まで支配部族だけが、名字(姓)をもっていた。=氏族という血統主義によって支配階級を形成。庶民は名無しだった。
日本では名字をもっていることが、支配階級(朝鮮からの渡来部族)の証であった。それが氏族の血統の証であり、当然名字のある階級と無い階級が交じり合うことは殆ど無かったと見られること。
従って姓を持っている名家は明らかに侵略部族の末裔であり、支配階級であった。
※従来、貴族制→武家支配が日本の支配機構で、それが明治維新でなくなったというのが定説だったが、より根本的な部分にこの“氏族による血統主義”があるということ。ヨーロッパの身分主義、インドのカースト制とも少し違うが、明確な身分制度があったのだ。
※ちなみに百姓は、元々は農民を指すのではなかった。戦国時代ま では、庄屋や下級武士など支配階級の最末端であり、“その他大勢 ”という意味だった。大きくは名字のある無しの2階級だが、細かくは、
支配氏族>百姓(下級氏族)≫平民>エタ・非人 の4階級。
これらの朝鮮からの侵略部族が古代から一貫して苗字を持ち、氏族 を名乗り、血統を保ちながら、日本を支配してきた。なので平民が歴史上に登場 することはなかった。このような縄文人の末裔のあり方は、権力に従順ともいえる し、反抗しないし欲が少ないと言う点では本源的とも言える。
★神道は、支配部族(氏族)の氏神を祭る神であり、神社は、支配部族(氏族) の邸宅or砦であり、氏族の血統主義の権化、精神的な支柱であった。
神道や神社といえば、日本古来のものというのが一般的な認識だと思うが、そうではなかった。これは“右”的な人が聞いたら卒倒するかもしれないくらいの認識転換ではある。ただ古代からの事実をおさえていけば分かることだろう。
(出雲大社)
以上のように考えると歴史上の出来事と符号してくることがある。
なぜ有史以来朝鮮への出兵を繰り返してきたか?
・7世紀 天智天皇:白村江の戦い
・16世紀 秀吉 :朝鮮出兵
・19世紀~明治以降の天皇による:日清・日露戦争~太平洋戦争
いずれも、天下を取ったばかりor体制変革直後の時期に、急いで朝 鮮へ出兵し、失敗している。天下をとった後は本来内部の体制固めが重要な時期である、それをおいてまず朝鮮に出兵している。彼らにとっては祖国奪還であり、至上命題だったのではないか?(イギリス王朝にとってのノルマンディーに近い。)
※秀吉は、“百姓”だが農民出ではない。下っ端氏族で修験者の出 。
(修験道は、天武天皇の時代に始まったもので、日本古代版のCIA(諜報機関)である。この修験道の修験者によって、各地の情報が集められ、監視され、また天皇崇拝の世論工作が行われた。そのための忍術や各種武術(剣道・柔道)もここから始まる。)
このように有史以来の日本の歴史は、朝鮮からの侵略部族により、 原住民である縄文→弥生人が支配されてきた歴史でもある。縄文人の末裔は、従順で反抗することも少なく、プロパガンダを疑うこともなく、天皇制を崇めてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8月12日のなんでや劇場の主な内容は以上です。
みなさんは、この縄文人・弥生人+支配部族(侵略部族)である日本人の起源に何を読み取りますか?
ぼくはまずは、現在のアメリカ支配とも二重写しになった。アメリカの支配勢力と日本の支配勢力が結託して、アメリカ→官邸→マスコミのプロパガンダを作り、世論操作して、アメリカに庶民の貯蓄の塊である郵政を差し出した。しかし日本の庶民は、気にしている人は少ない。支配機構は今も生きている。
その一方で、朝鮮半島からの侵略部族が数次にわたって渡来してきたが、いずれ縄文・弥生の言葉(→日本語)を話すようになり、日本に同化していったのもまた事実です。朝鮮では分かれて合い争っていた部族が日本に来たら、大連合(=大和朝廷)を組んだのが象徴的だ。
日本人が真に本源的なら、様々な問題を生み出しているものは何か?その事実構造や歴史構造はどうなっているのか?に遡って考え・追求し始めるだろう。現に、考えはじめている人は年々多くなってきており、ここ1年ぐらいで急増し始めている!
そして次の段階で、皆で根本的な解決策を話合いはじめるだろう。そして最終的には支配勢力や外人や敵対勢力さえも巻き込んで突破口を探るのではないか?相手を騙さない縄文人→日本人にしかできないことだと思う。・・・・鍵は庶民が動くかどうかにかかっている。
金貸し(ロックフェラーvsロスチャイルド)の最終闘争後の経済破局etc、その時、日本人が動くかどうか?それは、ここ1~2年の動きにかかっているのではないだろうか?決して予断は許さないが、可能性は十分あると考えている。
(by Hiroshi)