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イスラエルはロックフェラーがロスチャイルドから主導権を奪うための武器?

Posted By hongou On 2008年7月21日 @ 10:03 PM In 08.近現代史と金貸し | 5 Comments

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『田中宇の国際ニュース解説』2005年6月22日の記事「イスラエルとロスチャイルドの百年戦争」 [1]からの引用を続ける。
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この建国当初の状態を変化させたのは、冷戦の進展により、イスラエル周辺のエジプトやシリアが社会主義の側に寄り、それと対峙するイスラエルが親米の国として注目され、1970年代からイスラエル系の勢力がアメリカ政府に入り込むようになったことだった。
1967年の第三次中東戦争では、イスラエル軍はアラブ諸国を打ち負かし、国家としての自信をつけた。イスラエルは建国以来の20年間で、荒れ地が農地として開拓され、工業力も発展した。それにアメリカからの軍事支援が加わり、エジプトやヨルダン、シリアの軍隊を蹴散らす軍事力を持つに至った。
1970年代に入ると、近年になって「ネオコン」と呼ばれるようになったイスラエル系の勢力が、国防総省などのアメリカ政府内で政策立案者として注目されるようになった。ネオコンがアメリカの中枢に入り込んだ経緯は、以前の記事「ネオコンの表と裏」に書いたとおりである。
こうした状況下、アメリカの中枢ではイスラエル系の勢力が、冷戦を推進していた「軍産複合体」と連携して「タカ派」を形成することで力を持ち、それまでアメリカの中枢で力を持っていたロスチャイルド系の「国際協調派」(中道派)を押しのけていった。

レーガン政権では、1期目にはタカ派が強かったが、2期目には国際協調派が盛り返した。次のパパブッシュ政権では、タカ派の計略で湾岸戦争が起こったが、協調派の防戦で、イラク国内に米軍を侵攻させることは止められた。あのとき米軍がイラク領内まで深く侵入していたら、2003年から発生しているイラク占領の泥沼とイスラエル軍への依存は、1991年に起きていただろう。
次のクリントン政権は、国際金融を中心にした典型的なロスチャイルド的な政権で、アメリカが経済的に世界を支配する構造を強化することでタカ派を排除したが、1996年からの世界的な金融危機によってこの構想は崩れ、1998年ごろから米国内では再びタカ派の論調が強くなり、次のブッシュ政権では2001年の911事件を機に、完全にタカ派が支配的になった。

こうしてみると、アメリカの世界支配をめぐる揺れの根本にあるものは、従来の支配層だったロスチャイルド的な国際協調派と、それを倒してイスラエルに対する抑圧を解こうとするシオニストとの戦いであると考えられる。
国際協調派は、国連を使ってイスラエルを何度も非難しており、イスラエルは国連を全く無視している。そして、タカ派の影響力が強いブッシュ政権は、国連や国際社会を無視して動いている。これらのことからも、ロスチャイルド対シオニストの戦いが、アメリカ中枢を舞台に、今も続いていることが感じられる。

以前の記事「ネオコンは中道派の別働隊だった?」に書いたように、ネオコンは、イスラエルの回し者ではなく、国際協調派の回し者であると感じられる部分が、今もある。これは、もしかするとネオコンと呼ばれる人々の中に、イスラエル支持者のふりをした国際協調派の回し者が混じっていたのかもしれない。
だがその一方で、ニューヨークタイムスのコラムニストでネオコン系と目されるウィリアム・サファイアは、6月15日にイスラエルで「シオンの守護者」として表彰され、その際、アメリカでイスラエル系の勢力を強化するため、ユダヤ教への改宗運動を進めるべきだと演説している。イラク侵攻後、米政界で国際協調派が盛り返しそうになっていることへの対抗手段として、アメリカでユダヤ教への改宗運動を進めることは、シオニストにとって効果がある。

ユダヤ人の最大の敵はユダヤ人であると言われる。ユダヤ人がアラブ人などを騙すのは簡単だが、ユダヤ人どうしの戦いは秘密戦争であり、外部の人間には、誰と誰の戦いなのかも判別しがたい。しかし、アメリカと世界の将来がどうなるかは、この秘密戦争の行方がどうなるかにかかっている。

ロスチャイルドがイスラエル建国の首謀者でないとしたら、主導したのは誰か? 
イスラエルに移住したのは貧しいアシュケナジ系のユダヤ人であったが、それを支援したのは、ロックフェラーの可能性が高い。
1917年のバルフォア宣言の段階で、ロックフェラーが主導するイスラエル建国運動VSそれをロスチャイルドが抑えるという構図があったことになる。1917年のロシア革命も石油利権を狙ってロックフェラーが支援していた。ロックフェラーがイスラエル建国を支援したのは、それは中東にイスラエルという楔(くさび)を打ち込み、中東の石油利権を奪取するという目論みからだろう。
実際、中東アラブ諸国とイスラエルとの対立・戦争を利用して、ロックフェラー→アメリカは両方を支援した。とりわけ、親米アラブ諸国に対して軍事的に守ってやる、その見返りに「石油取引はドルで行う」という約束をさせた。これに先立つドルショック(金-ドル交換停止)と「石油取引はドル」という約束によって、ドル基軸通貨体制は金為替本位制から石油本位制に変わる。ドル基軸通貨体制の主導権が金市場の支配者(ロスチャイルド)から石油市場の支配者(ロックフェラー)に移行したということを意味する。つまり、ロックフェラーは、ドルショックとイスラエルとアラブの戦争を利用して、ドル基軸通貨体制の主導権をロスチャイルドから奪いとったのだ。(この段階で、ロックフェラーがドル基軸通貨体制を崩壊させる意志があったかどうかは未明)
2007年9月5日「戦後のドル支配の仕組み~擬似金本位制から石油本位制へ」 [2]「ドル支配の基盤は軍事力では?~軍事力本位制仮説」 [3]も参照。
イスラエルには「キブツ」と呼ばれる共同体運動があるが、これは、イスラエルに移住してきた主勢力である(貧しい)アシュケナジ系ユダヤ人が立ち上げたものだろう。ディビッド・ロックフェラーが理想とする「(金融資本家によって先導される)共産主義的社会」 [4]とも親近性が感じられる。2008年1月29日「イスラエルのキブツって何?」 [5]参照。
ということは、アシュケナジ系のユダヤ人とイスラエル建国運動を支援してきたのは、ロックフェラーだと考えた方がよさそうだ。ロスチャイルドはそれが商売になるから支援しただけであり、むしろ、イスラエルとその背後にいるロックフェラーの勢力が大きくなりすぎないよう、その力を抑止しようとした。一方、ロックフェラー→アメリカはその後もイスラエル支援を続け、イスラエルの軍事力を強化した。そして、中東戦争を利用してドルの裏づけを金から石油に転換させ、ドル支配の主導権をロスチャイルドから奪取した。またアメリカ政府内でも、イスラエル系のネオコン派と呼ばれる勢力を育て、ロスチャイルド系の「国際協調派」(中道派)から主導権を奪取してきた。
つまり、産業資本発の金融資本(ロックフェラー)が老舗の金融資本(ロスチャイルド)から主導権を奪取するための武器(大義名分)がイスラエルであったと考えてよいのではないか。
※ネオコン派とは元々、アメリカのユダヤ系の左翼学生たちが、後に共和党に転じた者である。副島隆彦氏によると、彼らはディヴィッド・ロックフェラーの支援を受けて政府高官に出世したらしい。その思想内容は一種の世界革命らしい。つまり、各民族の生活文化を破壊し、単一文化の世界を建設すること。それがネオコンの「世界人類の理想社会の建設」であるとのこと。この辺りにもディヴィッド・ロックフェラーの理想社会との親近性が感じられる。
(本郷猛)


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[1] 『田中宇の国際ニュース解説』2005年6月22日の記事「イスラエルとロスチャイルドの百年戦争」: http://tanakanews.com/f0622israel.htm

[2] 2007年9月5日「戦後のドル支配の仕組み~擬似金本位制から石油本位制へ」: http://blog.trend-review.net/blog/2007/09/000398.html

[3] 「ドル支配の基盤は軍事力では?~軍事力本位制仮説」: http://blog.trend-review.net/blog/2007/09/000403.html#more

[4] 「(金融資本家によって先導される)共産主義的社会」: http://blog.trend-review.net/blog/2008/01/000591.html#more

[5] 2008年1月29日「イスラエルのキブツって何?」: http://blog.trend-review.net/blog/2008/01/000609.html

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