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食料価格高騰から暴動へ・・・?この構造は?

FAO 価格高騰による食料難に警鐘 IRRIも、米価格高騰は当分続きそう】ー農業情報研究所 [1]ーからの引用です
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引用開始
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 国連食糧農業機関(FAO)が4月11日、最新の”作物見通しと食料情勢”報告を発表した。目下の食料情勢は穀物をはじめとする基礎食料の価格高騰で特徴づけられる。この価格高騰で、とりわけ食料輸入途上国で、必要な食料を手に入れることができない人々が増え、社会が不安定化、方々で暴動さえ起きている。
 他方、2008年の世界穀物生産は2.6%増え、史上最高の21億6400万トンに達する見込みだ。これが実現すれば、現在の危機的情勢は和らぐ。ただし、この見通しは好天に助けられることが前提だ。悪天候で少しでも見通しが狂えば、危機はさらに深まる恐れがある。というのも、2007/08年の世界穀物期末在庫は、既に低レベルだった期初在庫より5%(2100万トン)減り、この25年間で最低の4050万トンにまで落ち込むからだ。これは世界の利用の18.8%[2.3ヵ月分]にすぎず、低レベルだった2006/07をさらに6%も下回る。
 世界の穀物・食料品価格の上昇は06年秋頃から始まり、07年半ば頃から一段と加速、もはや”暴騰”というしかない状態が続いている。
中略
 FAO Newsによると、先月、エジプト、カメルーン、コートジボワール、セネガル、ブルキナファソ、エチオピア、インドネシア、マダガスカル、フィリピン、ハイチで食料暴動が報告された。パキスタン、タイでは、田畑や倉庫からの食料略奪を防ぐために軍隊が動員された。
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引用終わり
食料問題は軍隊まで動員される危機的な状況のように見えますが・・・?これはどんな構造なのでしょうか?興味のある方はポチッと押してください。


以下は大前研一氏の「ニュースの視点」 [2]からの引用です。
引用開始
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現在、コメは全世界で約4億トン収穫されています。そのうち、91%がアジアでの収穫になっています。
現在のところ、取り立てて今年の作柄が悪いわけでもなく、世界のコメの貿易量は恐らく4%程度の減少と予想されています。それに対して、例えば中級程度のタイ米の価格は今年の初めに1トンあた400USドルだった数値が、795 USドルまで上昇してきています。
つまり、4%の不足分に対して、価格は約90%程度跳ね上がっているわけです。 🙄
この事態を引き起こしているのは、食料が不足するのではないかという「心理的な不安」です。原油価格が上昇し、食物がバイオエタノールとして利用され、食糧が不足すると連想され、食物価格が上昇しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引用終わり
これを読むと、作為的に心理的不安を煽り、価格を操作されていると思わざるを得ないですね。
この操作は小麦、菜種油、トウモロコシ、大豆も同じようです。農業情報研究所 [3]を参照
大きな気候変動も無い中でこれだけ多くの穀物の価格が同時期に動くと普通の人には異常な事態と移り、常識的な判断が出来なくなり不安心理のスイッチが入っても不思議では無いです。大掛な嘘の仕組みで人の心理を動かし、貧困の国で暴動を引き起こし、更なる不安を世界へ煽る。これは金貸しの巧妙な価格の吊り上げの手口としか言えないと思います!! 8)

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