- 日本を守るのに右も左もない - http://blog.nihon-syakai.net/blog -

「多極派が描くドル崩壊後のシナリオ」

Posted By tabtab On 2008年3月29日 @ 10:39 PM In 06.経済破局の行方 | 4 Comments

田中宇氏が御自身のサイトの記事「ドルの崩壊が近い」の中で、ドル崩壊後のシナリオについて書かれている部分があるので紹介したい。
「ドルの崩壊が近い」~田中宇の国際ニュース解説より~ [1]
ブログランキングに参加しています。宜しくお願いします。


以下抜粋・・・・・

▼通貨の多極化
 チベット騒乱が早期に下火になり、五輪開催に影響が出ない場合、中国は親欧米を維持し、米国債を売ってドル下落に拍車をかけるようなことはしないだろう。中東が大戦争にならない場合も、GCCはドルペッグを維持しようとするだろう。しかしこれらの場合でも、ドル下落とインフレ悪化はひどくなるばかりなので、早晩、いずれ中国やGCCはドルを見限り、自国の資産を背景に、通貨に自前の価値を持たせていくだろう。

 

今後のアメリカは、一時的には破綻した状況になるだろうが、もともと国土の大きな潜在力のある国なので、何年かすると立ち直り、近隣のカナダやメキシコとの連携を重視した地域覇権型の国に生まれ変わっていくだろう。イギリスの黒幕的覇権から脱出する「第2の独立」である。

 

ドルは破綻するので廃止し、代わりに北米共通通貨「アメロ」に切り替える構想がある、という指摘もある。ドルが破綻する前に、米国債が債務不履行(紙くずに近いもの)になるかもしれない。世界の通貨体制は、ドルの一極体制から、ドル(アメロ)、ユーロ、GCC共通通貨、人民元(もしくは日中基軸のアジア共通通貨)などの多極体制になる。基軸通貨が多いと、投機的為替取引が絶えないので、国際協約をして、新たな国際基軸通貨が作られるかもしれないが、今はまだその辺の予測はつかない。

 私は以前から通貨の多極化を予測してきたが、その根底には、米ブッシュ政権はどう見てもアメリカの覇権を自滅させる動きをしており、この動きはニクソンやレーガンといった過去の政権の動きを踏襲しているので、米中枢では世界の覇権体制を多極化する戦略が以前から進行しているようだ、という分析がある。金融危機に対し、連銀が見当違いな対策をやってドルを自滅させているのも、多極化戦略の一環と考えられる。

 実際にドルの崩壊が近いと感じられる今、今後の世界の通貨体制を予測すると、米中枢の戦略が成功してドルの覇権は失墜し、世界の覇権は多極化し、覇権の経済的な具現化である基軸通貨も多極化するだろう、というのが私の読みである。以前の記事に書いたように、覇権の多極化は、経済成長する地域を増やすことであり、長期的に世界経済の成長持続につながる。多極主義者の元締めは大資本家であろう。

「アメリカの投資銀行が潰れているのに、それがアメリカの資本家の望みだというのか」と思う人が多いだろう。しかし私が思うに、世界が多極化するか、もしくは途上国の成長を抑制する傾向が強まる過去100年の米英中心主義が維持されるか、どちらが良いかという場合、話は、数10年とか100年の単位である。アメリカの金融機関がいくつか潰れ、世界が何年か不況になっても、その間に世界の経済システムが変質し、その後の数10年や100年間の世界経済の成長が可能なら、そちらの方が良いということになる。

・・・・・以上引用
田中宇氏は以前からアメリカ政権は米英中心主義者と多極主義者とが争ってきており、近年は多極主義者が政権を握っていると主張されてきた。
ニクソンやレーガンといった過去の政権から今のブッシュ政権も多極主義政策を採っているという説にたっておられる。
多極主義の元締めの中心人物は無論、デビッドロックフェラーであり、彼らの究極の生き残り戦略が、「アメリカ一極支配からの離脱~覇権の多極化が、経済成長する地域を増やすことであり、長期的に世界経済の成長持続につながる」、という説。
所詮彼ら国際金融資本は市場経済の成長なしには彼ら自身が延命できない存在であり、近代、アメリカ国家の台頭とともに成長してきたロックフェラー財閥でさえ、ドル崩壊が現実になりつつある現在、ポストアメリカ戦略は、我々が考える以上に早くから進めてきたのだろうか。
否、ドル崩壊自体が、彼ら多極派が推し進めてきた、戦略の一つという説を田中宇氏は述べられているようだ。


Article printed from 日本を守るのに右も左もない: http://blog.nihon-syakai.net/blog

URL to article: http://blog.nihon-syakai.net/blog/2008/03/672.html

URLs in this post:

[1] 「ドルの崩壊が近い」~田中宇の国際ニュース解説より~: http://tanakanews.com/080318dollar.htm

Copyright © 2014 日本を守るのに右も左もない. All rights reserved.