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形振り構わず従米路線を突っ走る朝日

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朝日(新聞・テレビ)が形振り構わず従米路線を突っ走っている。従米の最右翼であり、最も危険なメディアが朝日なのである。
いつも応援ありがとうございます。


以下、ブログ『世に倦む日日』「改革派の陰謀 – 山本一太のNHK攻撃、山本有二の政府系ファンド」 [1]からの引用。

今回、ハゲタカと竹中平蔵は何のために「改革」の軌道再定置に動くのか。
米国で巨額損失を出すからこそ、それを資本補填する現金が欲しいのであり、それを日本から奪い取りたいのだ。政権の路線を再び「改革」に戻すことで、日本から奪い取れるだけのものを一気に奪取するのである。

テレビ朝日は、毎日毎日、報道ステーションのトップニュースで株の報道を特集的に続けている。株価の下落は年金の財源にも影響するから他人事ではないとまで言い、株報道を意味づけし、視聴者の関心を喚起させている。専門家のゲストをスタジオに呼んではいるが、ゲストの解説よりも二倍も三倍も古舘伊知郎の演説の方が長い。解説者はまるで聞き役の飾り人形のようだ。古舘伊知郎が延々とまくしたて、「改革が具体的に必要だ」、「政府は何も対策していない」、「外国人投資家に改革の姿勢を見せないといけない」と咆え続けている。

テレビ朝日の異常な一連の株報道が、政府の政策を改革路線に戻すための世論工作であり、それを裏で指図しているのが米資のエージェントの電通ではないかという憶測が働く。改革によって格差の弊害が出たなどという反省的な前提認識は露ほどもない。

本日(1/24)のニュースでは、早速、改革派議員の山本有二が、政府系ファンド設立の関連法案を議員立法で出す動きが伝えられている。判明しているだけで50兆円規模の霞ヶ関埋蔵金を、この政府系ファンドで運用して財政再建に貢献すると言う。山本有二の言い方が面白くて、「運用を官僚ではなく、運用のプロに任せて効率を上げれば、年金給付の拡充なども可能になる」などと言っている。「運用のプロ」、つまりハゲタカに埋蔵金を渡すのである。ハゲタカの方から「埋蔵金を差し出せ」という注文が来たのだ。「お前ら、オレに内緒でヘソクリを隠していたな」と怒り心頭なのだろう。

この政府系ファンド設立の話は、ブログの前の記事 [2]でも紹介したが、新春早々の1/5に竹中平蔵が読売テレビの番組で打ち上げたものである。即刻、新自由主義議員の山本有二が動いた。山本有二の提言によれば、さらに「緊急対策では、株式の譲渡益や配当にかかる税金をゼロにする時限措置のほか、法人税減税なども求める方針」だと言う。恐るべき強欲。ここまで強請るのは日経団連ではない。ハゲタカだ。株が下落して大損をしたから、日本政府に穴埋めの現金を差し出せと言っているのである。ロバート・フェルドマンのひきつった顔が浮かぶ。

どうして朝日新聞はこれほど電通と結託して改革路線(=新自由主義路線)を邁進するのか。なぜ異常な改革キャンペーンに狂奔しているのか。どう考えても異常な朝日新聞の新自由主義路線シフトについては、やはり推論によって仮説を立てて合理的な理由を考えなくてはいけない。それはどうしても「陰謀」への疑惑の眼差しとなる。

私の推理は、朝日と電通の癒着の理由は、ANYとネット広告に絡むのではないかというもので、将来のネット報道とネット広告の利権、さらに具体的に言えば、朝日、読売、日経の三社と電通の関係のあり方に関わるのではないかと想像している。朝日と読売と日経の三社が共同でネットで報道事業を始める。紙媒体での営業収入が落ち込み、今後はネットでの報道業者として新しい事業に活路を見出し、そこでメジャーとなってネット報道を支配するプレイヤーにならないといけない。そしてそれは巨額の広告利益が見込める分野であり、当然、電通がそこに身を入れて割り込んで来る。誰が主導権を握るのか、そこがきっと問題で、朝日は他の二社との対抗上、電通と密着せざるを得ないのか、あるいは密着した方がメリットがあると踏んでいるのではないか。

前に紹介した若宮啓文と筑紫哲也の対談記事 [3]の中に、そのヒントを感じる件(くだり)があった。若宮啓文が筑紫哲也に向かって、「今、朝日は部数を減らしているが、機会があれば翼を右に広げて他紙の読者もこちらに取りたい」という意味のことを語っていた。ANYをその戦略でフォーカスしているのではないか。

新聞紙の購読部数を大きく減らした朝日は、電通と結託して今後のネット報道と広告で支配権を確立しようと目論んでいる。それが朝日がこれほどまでに従米路線を突っ走っている理由であるとの分析である。
この背後には、ドル基軸通貨体制崩壊後の命綱として日本の生産力と金融力を完全支配しようと目論む国際金融資本の意志が働いている。 [4]それにしても、自社利益のために国益を差し出し恥じることがない、そのスタンスは売国と断じられて然るべきである。
しかし、朝日がネット世界を支配することは絶対に不可能であると断言する。なぜならば、ネット界において、最も批判されているマスコミは他ならぬ朝日なのである。高見に立って批判するしか能がない。それが行き詰れば捏造して恥じない。そのスタンスが今や批判の対象なのである。古館伊知郎氏が政府批判をヒステリックに叫べば叫ぶほど、朝日に対する批判は強まるのである。
これほど簡単な状況判断もできないほど、朝日は追い詰められているのではないだろうか。
(本郷猛)

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