「株式」が出来たのは、なんで? 2007年11月30日
http://blog.trend-review.net/blog/2007/11/000545.html#more [1]
を受けて、
株式構造(≒投機市場)の成立過程について、歴史を紐解きながら解明していきたいと思います 。
金の起源・・・『ウィキペディア(Wikipedia)』 [2]より、以下引用
黒海の南西部は、金の産出地として名高い。金を利用した物としては、ミダスの時代にまでさかのぼると言われている。
この金は、紀元前643年から630年のリディアでの、世界で初めての貨幣成立に大きく影響を及ぼしたと言われている。
⇒貨幣の流通がヨーロッパ諸国(王室・貴族間)でなされていた。
流通貨幣の歴史 [3]
以後、株式が成立する迄の成立構造を展開しますが、その前に応援クリックお願いします 🙄
《十字軍遠征地図》

12世紀:農業技術の発達により人口が増加し、商業が盛況になる。
税金や地代も貨幣による納入が主。
12世頃:イタリアの都市国家で戦費調達を目的に発行された債券が「証券の起源」
⇒国家が商人などから、お金を集め、借用書(国債)の取引がされた。戦費調達の為の証券を発行。
十字軍遠征をはじめ、都市国家間の紛争など中世のヨーロッパでは戦争が頻発していた。
都市国家はそうした戦費を「モンティ」と呼ばれる一種の法人のような市民グループから調達しようと、
一般的な商業金利より低い利子で債券を発行するようになった。
戦費は、当時の交換貨幣と交換していた。 →ヨーロッパ中世 諸国の貨幣 [4]が掲載されているHP
中世の十字軍の遠征は、内実的には香辛料がらみの資源戦争である。
インドの香辛料、香料などをヨーロッパに輸入すれば、巨万の冨を築くことができた。
しかしながら、当時インドまで行き、それらを仕入れてくるには大変な困難があった。
地理的に遠いことや海賊の襲撃、伝染病の蔓延、原住民との交渉など、幾多の困難があった。
インドの物産を仕入れてきたら大儲けできるとはいえ、無事に戻ってこられる確率はかなり低かった。
⇒表面的には、宗教戦争と思われがちな幾多に渡る十字軍遠征。
内実的には、市場拡大(私権獲得)の為の戦争でしかなかった。
※上記証券の起源を受けて、後術する当座会社が作られ始める。
13世紀:航海技術の発達で、地中海を中心とした貿易が盛んになった。

1492年:コロンブスが、アメリカ大陸を発見し、ヨーロッパの新大陸進出の先駆となる。
(コロンブスがアメリカ大陸を目指したのは、香辛料欲しさにインドを目指していた。)
⇒ヨーロッパは大航海時代(15世紀~17世紀前半)の最中で各国が新しい航路や新大陸の発見に
力を注いでいた。
当時、航海をする際は「当座会社」といって、その都度「座」を開き、出資金を集め、船を準備した。
航海をして買い付けを行い、出資者に利益を分配していたのだが、 一回の航海ごとに行われていた。
この方法では、船が沈んだりしたら全てを失う事になる。
商社会社が点在し、競合となると利益もそう望めないのが難点だった。
商社会社は、国王から、特許状を貰って新市場での私権獲得を試みた。
⇒ハイリスク・ハイリターンな投機対象 に、富裕層から安定的な資金調達がしにくかった。
1531年:ベルギーのアントワープに、世界初の「証券取引所」が設立
⇒戦費調達を目的とした国債の発行が増えるにつれ、日常的に債券を取引できる「証券取引所」の
存在が必要となった。
その後オランダ、フランス、ドイツ、イギリスなどで相次いで証券取引所が設立
1553年:イギリスの合資会社「ロシア会社」によって世界初の株式を発行
⇒「ロシア会社」はロンドンの毛織物商らによって設立されたイギリス初の合資会社。
ロシア交易の資金調達を目的に株式発行
1555年:フランス政府が、初の長期国債として発行
1602年:オランダに設立された東インド会社(株式会社)
⇒当時「インド」は、現在のインドばかりか東南アジア、中国なども含まれてた。
インドには香辛料や香料、紅茶が、そして中国には絹などヨーロッパで手に入らない珍しい物産
があった。
インドから持ち帰ってきた香辛料が同じ重さの金と交換されたと言われるくらい希少なものだった。
⇒オランダは当座会社だった14の貿易会社を統合。
国王を総裁にして、軍事・外交・行政の特権を持たせ、 組織力で世界初の株式会社を立ち上げた。
⇒上述『当座会社』との違いは、市場拡大する為の安定的な資金調達が出来た事が大きい。
①1回切りでない、運用資金のプールによって、安定的な航海をする事が出来た。
②安定的な資金調達により、組織力が強まる。(航路を決め、 貿易のルートまでも組織的に対応)
③安定的な航海により、配当金が雪だるま式に拡大することが可能になった。
⇒投機市場の幻想価値を向上する事が出来た!
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よって、「株式」が出来たのは、なんで?
に対する答えとしては、以下の三点が挙げられる。
但し、金銭のやりとりは、【国家⇔金貸し間が、主】
①国債発行で賄われた十字軍の遠征に始まり、
株式会社(≒投機市場)が成立する迄一貫して、軍備拡大・市場拡大する為の方法論が模索されていた。
②大航海時代となり資金を多方面から集める必要性がたかまり、
株式市場(≒投機市場)は、国家にとって必要不可欠なシステムへと転換していった。
③株式のシステムが出来ることにより、
実体経済に伴わない投機市場の起爆剤となっていった!
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次回、
~その2~では、金貸し⇔国家間で、行われていたお金の信用創造が如何にして、
庶民レベル迄浸透していったのかを抑える。
<補足>その後の株式市場
17世紀:本格的に株式が活用される。
18世紀後半:世界の経済・金融の中心地はアムステルダムからロンドンへ
18世紀後半、イギリスに産業革命が始まると世界の経済・金融の中心地はアムステルダムからロンドンへと移った。
1817年:ニューヨークに証券取引所開設
1861~1865年の南北戦争によって国債が発行された。
西部開拓による鉄道建設のために株式や社債が大量に発行され、証券市場を活気づけた。
1913年:米国 株式会社FRB 設立・・・米国の中央銀行制度の最高意思決定機関
1914年:第一次世界大戦が始まると世界の金融中心地は次第にヨーロッパからアメリカへと移った。
たっぴ 
《参考サイト》
株式投資の歴史と未来 http://eri.netty.ne.jp/honmanote/kyozai/economy/011stocks/index.htm [5]
「世界の株の歴史」 http://www.token.co.jp/about_token/ir_info/ir_news/kabushiki/mini/world/ [6]
超企業・類グループの挑戦
なぜ「オランダ東インド会社」が世界初の「株式会社」って言われるの??
http://blog.kyoudoutai.net/blog/2006/11/000039.html#more [7]