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アメリカ財閥が中国経済を急激に成長させている

1990年代から中国は対米貿易黒字をため込み、外貨準備を急激!に増やして、現在は世界1位になっています(下図参照)。このような中国の急速な貿易黒字の拡大が、なんで可能だったのか?
カギはアメリカにあるようです。
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中国の外貨準備高の推移 [1]


儲かっている中国、しかしそれ以上に莫大に儲かっているところがある。アメリカ企業群を所有する財閥です。
中国の対米貿易黒字は2千億ドルを超えるものの、最終製品が生む利益の8割は米国企業に落ちるといわれる。製品の企画、流通、販売を米側が握っているからだ。
(日経金融新聞 2007.10.25)
ということはアメリカの財閥は、単純に中国の儲けの5倍も儲かっていることになる。外貨準備1位になったグラフの数倍儲けているのだからすごい。
・・・ということはなんの事はない。アメリカの財閥が中国経済を市場化させて育ててきた・・という推測が成り立つ。
その最大の証拠は、人民元の大幅切り下げ、そしてその後の人民元の低レベル維持。下のグラフを見てほしい。外貨準備が急増し始める1990年代前半に、大幅な元切り下げを行っている。彼らは中国投資と同時に、元安に仕組んだのだ。
93年1月に登場したクリントン前大統領は、約1年後、人民元レートを大幅に切り下げた。 1㌦=5,72人民元→1㌦=8,72元と、60%も切り下げた。同時にクリントンは、中国にアメリカの軍事機密も意図的に渡している。
Z01-02-34-00.gif人民元レートの推移 [2]
アメリカの対応は、日本への対応と比較すれば、違いが鮮明になると思います。1980年代には日米貿易摩擦とよばれ、プラザ合意で円は一気に約2倍に切り上げられました。しかしアメリカは対中国では、殆ど上げようとしない。最近アメリカ議会の圧力で人民元を上げましたが、たったの2%です。アメリカの財界を代表するポールソン財務長官は、中国の人民元切り上げに必死に抵抗していると言われています。切り上げすると儲からなくなり中国の成長にも悪影響なので抵抗しているのだ。
中国の人件費はアメリカの約30分の1です。中国経由で輸出することで、彼ら投資家・資本家は大幅に人件費を節約することができます。もっと単純に言えば、現代の奴隷貿易・三角貿易をやっていると言ってもいいかもしれない。
一方アメリカでは、減税を行い、ITバブル・住宅バブルを演出して、消費意欲を煽る。結果アメリカ本国はとっくに世界最大の大赤字ですが、アメリカ財閥(特にゴールドマンを握るジェイ・ロックフェラー)は中国で大もうけしている。
このように中国の急激な経済発展はアメリカ資本によるところが大きい。今後の東アジアの情勢を占う上でも、このアメリカ財閥と中国のつながりはよくつかんでおく必要がある。意図的に中国に軍事機密を流出させている点も含めて。
また日本の右はアメリカ寄り、左は中国寄りの人が多そうですが、単純に政治動向を見ていてはダメでしょう。欧米の財閥の動きと、華僑財閥が動いてそれに連動して中国政府が動いているはずです。
(by Hiroshi)

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