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レーガノミックスが経済再建政策なんてウソっぱち!

1981年アメリカの大統領に就任したレーガン大統領は、当時深刻な問題となっていたスタグフレーション(不況なのに物価が上昇)脱出のため、レーガノミックスという政策を打ち出した
そのシナリオは以下の図の通り
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「modern american economy」 [1]よりお借りしました
しかし、レーガノミックスを実施した結果、そのシナリオは このように ガラリと変わってしまう。
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なんでシナリオ通りにいかなかったのか 🙁
知りたい方は続きへ・・・・
  


図にもある通り、レーガノミックスで行なったのは、大きく4つ。
減税
福祉予算削減し軍事支出に転換
規制緩和
金融政策
簡単に言うと、「富裕層と企業を減税して投資を促し、供給力を向上させると同時に、福祉予算を削減して軍事費に転換し、強いアメリカを復活させる」というもの。
ところが、理想通りにはいかなかった
の減税は2度にわたって行なわれ、最高税率を75%→50%→28%に下げるという大減税
もちろん最高税率の引き下げは中間層や貧困層には関係なく、富裕層のための減税だった。
の福祉予算削減は、年金や医療保険の増税、給付水準の引き下げ。住宅、食糧援助の削減、ガソリン税の増税などで、庶民の生活を直撃した。
(しかし、実際には医療保険の支給額が膨らんだことや年金受給者の増加で、社会保障費の支出はむしろ増加した。この支出も保険に加入できる富裕層が対象だったと思われる)
当然、減税で歳入が大幅に減り、軍事費などの歳出が増加。それを大量の国債発行で賄い続けたため、財政赤字は拡大の一途。(レーガン政権発足時の1981年に738億ドルだったのが、1986年には2212億ドルの財政赤字になっていた!!)
それに加え、期待(減税分を投資にまわす)に反して富裕層が過剰消費に走ったため国内産業が落ち込んで物が足りなくなり、輸入に頼るようになった結果、貿易赤字も拡大の一途・・・
こうして双子の赤字は増え続け、事実上の借金踏み倒し政策「プラザ合意」にいたるわけです。
こうして見ると、アメリカ経済の立て直しというのは初めから二の次 で、富裕層のための政策だったとしか思えません。
事実、1981年~1994年の間に富裕層が8.7%、貧困層も7.6%増えて、格差は確実に広がっている。
レーガノミックスにも、国際金融資本家の影が見え隠れします

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