
9月10日に「巨大化する医療保険会社」というタイトルで、京都大学名誉教授 本山美彦著の『姿なき占領ーアメリカの「対日洗脳工作」が完了する日』ビジネス社発行を紹介しましたが、今日はその続きを紹介したいと思います 😀
今日はマネージド・ケアについてです。結論から言いますと、マネージド・ケアとは医療の品質を低下させます 😡
マネージド・ケアとは、医療サービスを効率よく管理することを指す。
しかし、これは、医師と患者にとって残酷な制度である。
保険会社が自社の医療保険を安く売るために、医療機関に物申すというプラス面が、マネージド・ケアにはあると言われる。
しかし、事実はそうではない。この制度は、米国の保険制度の柱になったが、低額の保険料を維持するために、医療コストを極力削減させる圧力を、保険会社は医療機関に強くかけるようになった。その結果、医療の質が低下するようになった。医者と患者の双方に、治療が十分なものでなくなったという不満が昂じるようになったのだ。
マネージド・ケアには、次の3種類がある。
その1つは、「HMO」と呼ばれる「会員制健康維持組織」である。保険会社は医療機関と医師のネットワークを作る。ネットワーク外の医療機関には、保険会社は費用を負担しない。「ゲット・キーパー」と呼ばれる町の担当医が決められ、患者は常に、HMOの指示に従わねばならない。
病院は毎月、保険会社からほぼ一定の額を受け取り、治療にかかる費用を決められた保険額内で賄うことになる。病院はこのシステムによってコスト意識が高まると、システムの提唱者は説明する。しかし、実際にはコスト意識が先行して、きちんとした治療を受けられない場合が米国では多発している。全米で650強のHMOがあり、加入者数は7500万人である。
2つ目は「POS」というHMOを改良した組織である。HMOに比べて会員による病院・医師の選択の幅が広いのが特徴だが、HMOと同じく、保険加入者には担当医が設定される。ネットワーク内の治療については、HMOと変わりはないが、ネットワーク外の治療も受けることができる柔軟性がある。その場合は会員が一定額を自己負担しなければならない。
3つ目は「PPO」という制度だ。病院・医師のネットワークはあるが、担当医は設定されない。保険会社は病院に対して一定数の患者を保証し、病院は医療費の削減を約束する。PPOは2005年時点で、全米で1000弱あり、加入者は1億人強である。
ちなみに、従来の「出来高払い診療報酬支払方式:は、FFSと呼ばれ、保険会社は病院・医師に対して、実際にかかったすべての費用を支払う制度である。FFSがもっとも割高の保険料なのだ。
次回は更に続きを紹介したいと思います。
次回は「米国の医療保険会社が日本市場を狙う理由」です 8)