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オイル・ピークについての緒論

石油枯渇(或いは減耗という場合もある)は来るのかについては、様々な見解があるようです。それらをまとめた記事【石油の寿命はどれだけか】(http://www.kcn.ne.jp/~gauss/env/tb5.html)があったので紹介します。 😉
ここでは、1.アメリカの地質学者(彼は次のUSGSに所属)と2.アメリカの地質調査局(USGS)と3.日本の石油鉱業連盟、加えて、石油は化石燃料ではなく炭化水素が化学反応でできたとするトーマス・ゴールドさんとう方の説(4)を紹介しています。
大まかにまとめると
1.石油の需要が生産能力を上回る<大反転> The Big Rollover が2003年から2020年までの間に起きる。という説。
2.枯渇年数は78年でかなり余裕があるという説。
3.2の説を支持。可採年数:50年。枯渇年数:79年。
4.石油:化学反応説。→未曾有。


以下、引用です。

いちばん詳しい石油の情報はどこにあるのか。アメリカだ。何といってもエネルギー資源をいちばん欲しがっている国だし、世界の石油は、その4分の1にあたる26%がアメリカ一国で消費される。とりわけ確実なデータがありそうなのは国務省の地質調査局(USGS)だから、まずそこへ行ってみることにしよう。
 ところが最初からここで私たちはつまずいてしまう。調査局自体の意見とは違う個人の意見が発表されていて、これが局の意見と真っ向から対立するからだ。
 個人としての意見を発表しているのは古参の地質学者、レスリー・マグーンという人物で、この人の考えを彼のまとめた文書から読みとってみよう。
(1) 石油の需要が生産能力を上回ってしまう <大反転> The Big Rollover がやがて起きるのは不可避である。
(2) その時期は2003年から2020年までの間という意見が多い。
(3) 大反転の後は、売り手市場となって価格が上昇する。
(4) その時になって慌てないように、いまから警告の声を上げ続ける必要がある。
(5) 新規に発見される石油の量は時とともに次第に少なくなっている。技術の改良や油田の発見で増える量は限られている。

さて今度はマグーン博士自身も属しているアメリカ地質調査局が報告書に書いている意見を読もう。同局は世界の石油について大規模な調査を行い、2000年に膨大な報告をまとめている。結論だけを取り出して箇条書きにしてみる。
 ただし、ここで使われている単位はバレルだ。バレルが樽の意味だと分かっていても、単位の表す量がどれだけのものかは分かりにくい。1バレルは約159リットル。ドラム缶1本は200リットルなので、大雑把にいえばドラム缶に八分目まで石油を入れた状態が1バレルに相当すると考えればいい。
確認埋蔵量にもとづく可採年数は33年、そのほかに今後の推移で17年分は確保できるので、その分を入れると可採年数は約50年となる。また究極の枯渇年数は79年と発表している(京都新聞などによる)。

石油はまだまだ地下に大量に存在しているのだろうか。
 この話となると、ぜひ登場してもらいたい人がいる。トーマス・ゴールドさんといい、1920年生まれだから今年83歳になる。たぶんまだ現役の研究者としてコーネル大学で活躍しているはずだ。
 この人が79歳の時に出版した 『未知なる地底高熱生物圏』(大月書店) という本は知的な刺激に満ちている。内容が多岐にわたっているので、その要旨を簡単にまとめるのは難しいが、およそ次のようなところだろう。
(1) 石油は生物の遺骸が変成したものではない。石油の中にふくまれる生物の生存をしめす物質は、後から混入したものである。
(2) 太古から地中深くに古細菌に属する生物が生息してきた。この生物は地中の炭化水素をエネルギー源としていた。
(3) 地上の生物より多くの生物が地中深くに生きている可能性が高い。
(4) 石油は太古から地中深く存在していた炭化水素が岩石の隙間を通って上がってきたものである。
(5) 数々の証拠から考えて、地下深くにはまだまだ大量の炭化水素が眠っている。

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