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共認支配 プロパガンダの手法1/2

以下に紹介するのは、エドワード・バーネイズの『プロパガンダ教本』(原題:propaganda,1928年刊行)のペーパーバック版の前書きとして2004年にマーク・クリスピン・ミラーというメディア評論家によって書かれた文章からの抜粋です。
少数の支配者や資本家が宣伝活動や世論誘導によって、『いかに大衆を洗脳していくか』、『いかに強制ではなく主体的に判断、評価したと思わせるか』、など生々しい事例が紹介されています。書かれている内容は現在のマスコミを介した共認支配の手法を理解する上でも、重要だと思います。
以下長文になりますが、宣伝活動、世論誘導によって引き起こされる興味深い3つの事例を紹介します。


一つ目は、るいネット [1]でもNirvanaさんによって紹介されていますが、私たちが、通常主体的に判断し行動していると思っている事が実は『単にそう思わされているだけ』という事を示した分かりやすい事例ですので、改めて紹介します。
引用元:「副島隆彦の学問道場 [2]
 

彼は常に先を見据えて行動している。彼が狙っているのは、ものを消費者がほしいと感じるように働きかけるということではなくて、消費者の周りの環境を作り変えてしまうことで、その商品をわざわざ売り込みに掛からなくても、消費者の方が自発的にそれを買わなければならない商品だと感じさせてしまうことだ。
売る側が「買ってください」というのではなくて、買う側が自分から店に行って、「これをください」というようにするためにはどうすればいいのか、ということを彼は考えたのである。
 彼は次のように問いかける。何が世間で受け入れられている習慣であるのか、あるものをそれ自身を人々に欲しがらせるには、その彼等の生活習慣をどのように変えていけばいいのか?
 「現代のプロパガンディストは、人々の習慣そのものを変えてしまうような環境を自ら作り出すのである」と彼は述べている。
 例えば、バーネイズは、モーツァルト社のピアノを売り込んだことがある。彼は単にピアノを売り込んだだけではなかった。そうではなく、彼は慎重に計画して「音楽のための部屋を自宅に作ろうという考えが大衆に受け入れられるように」したのだ。そうすれば自ずとピアノを買う必要が出てくる。彼は、様々なトレンドや関連ビジネスを通して、自宅にピアノを置く空間を作ることが必要不可欠であると感じさせるようにしたのだ。
彼は次のように書く。
 「音楽ルームを作るという考え方をまず宣伝し、受け入れさせる。音楽ルームがあったり、音楽が出来るような作りになった応接間がある家庭では、当然のように、じゃあピアノも買おうかという話になる。それが誰かに誘導された結果ではなく、あたかも自分自身の考えであるかのように、みんな考えるだろう。」

次に紹介するのは、『権威ある専門化を引き合いにだす』という今でもマスコミの常套手段となっている事例です。不都合な真実は隠蔽です。
 

彼は一見権威があるようにみえる「第三者組織」を利用して依頼主の商品を宣伝するというやり方を編み出した。
 彼が初めてこの今でももう時代遅れになっている宣伝手法を使ったのは一九一三年のことで、医者たちで作る第三者組織を立ち上げて、性病の問題を題材にしたユージーン・ブリューという作家の演劇「壊れ物」のブロードウェイでの上映実現を働きかけたときだった。
 数年後にも、彼はこの手法を使って宣伝を行った。今度は、彼は、アメリカ人に、ベーコン入りの目玉焼きの素晴らしさを売り込もうとしたキャンペーンを行った。
 これまでの売り込み方では、単純に皆に向けて「ベーコンを食べよう」、「それは良いことだから」、「身体にエネルギーを与えてくれる」などの宣伝文句を発信するだけであるが、バーネイズのやり方はもっと“科学的”なものだった。彼は『プロパガンダ』の中で次のように書いている。
 「社会を集団で作られた構造体として認識し、大衆心理について知っている宣伝マンはどう考えるか。まず、『食生活に影響を与えるものは何だろうか』と自問する。その答えは明白だ。『お医者さん』である。新しいタイプのセールスマンは、医者に『ベーコンを食べることは健康に良い』と一般に向けて語らせる。セールスする側は、医者の言うことには、誰もが従うという統計を利用する。人間は医者に相談することで安心を得ようとするものだということを知っているのだ」
 このキャンペーンは非常にうまくいった。しかし、バーネイズばベーコンを売り込む際に使った“科学的”手法は不都合な真実を無視していた。ベーコンを食べても、脂肪度やコレステロールは高いので、実際には「身体に良い」という科学的な検証結果など全くなかったのだ。
 確かにこのキャンペーンをバーネイズがある食肉会社の依頼を受けて「健康な朝食」を売り込もうとしたキャンペーンが行われたときは、アメリカの医学界には健康に対する危険性はまだはっきりとは認識されていなかったことは事実である。
しかしながら、彼にとっては、何が真実かを決めた基準は当時の医者の間でどういう合意があったのかという点だったと理解しておくべきである。

次回に続きます。。。。

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