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アメリカ経済を支えていたのは、貧困層の借金だった

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サブプライム市場(低所得者向け住宅ローン)が焦げ付き始めた途端、アメリカ経済に暗雲が立ち込めている。
これが何を意味するのか?
アメリカ経済を支えていたのは、貧困層の借金だった、ってこと


以下、『株式日記と経済展望』-「米国の住宅ローンの市場がおかしくなっています。」 [2]より引用(一部、紹介記事を含む)。

バーナンキ議長が、低所得者向け住宅ローンの不良債権問題が住宅市場に与える影響に懸念を表明、インフレ懸念にも言及したことで、市場では景気の先行きへの不安が一気に強まり幅広い銘柄が売られた。
3月29日 東京新聞 [3]

サブプライム市場の問題が深刻化するにつれて投資銀行が欠損の一部を被るのはどうやら避けられないという認識が投資家の間に静かに広がりつつあります。今日ははやくもジェネラル・モータース(GM)が金融子会社、GMACにおけるサブプライム絡みの欠損を埋めるために1000億円の資金を注入すると発表しています。(中略)「こっちで1000億円、あっちで1000億円、、、」という風に穴埋めしているうちに損はどんどん積み上がります。
3月14日 いちカイにヤリ [4]

問題は2990兆円とも言われるデリバティブ市場の仕組み債の多くはそれらの金融機関のバランスシートを根拠にイシューされている紙切れだということです。だからそれらの金融機関のサバイバビリティー(存続可能性)にチョッとでも疑惑が出るとドミノ式に信用秩序が崩れる危険性だってあるということ。デリバティブに依存しているビジネスは住宅ローン業者やREITだけではありません。例えばETFだって仕組みの上では金融機関の発行するノート(証書)を株式のように売り買いしているというからくりになっているものが沢山あります。(中略)現実問題としてゴールドマンもモルスタもニュー・センチュリーの破綻ではチョー格好悪い窮地に追い込まれちゃった、、、。
同上 [4]

アメリカの国民も財産を使い果たしてすっからかんの状態であり、これ以上消費を続けさせる事は難しい。住宅で金が借りられなくなってカードローンで金を使っていることは以前に書きましたが、カードローンは高金利だから家計がパンクするのは時間の問題だ。
3月30日 株式日記と経済展望 [2]

サブプライム層は、貧困ゆえ、金さえあれば物を買う。そこへジャブジャブ金をつぎ込んで(貸し付けて)、貧困層にムリヤリ購買力を持たせることによって、ITバブル崩壊後のアメリカ経済は、何とか体裁を保ってきた
しかし、もともと金のない貧困層の借金が、焦げつかないはずがない。住宅価格が上がり続けている間はごまかせたが、住宅価格の上げ止まりによって、目先の策であったことが露呈した
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by ヤガ 8)
  
  
サブプライム市場が行き詰まる詳しい仕組みは、こちら [5]
サブプライムローン大手ニュー・センチュリーの経営危機に関するニュースは、こちら [6]

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