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新体制ロシア(集権政治への道)

GDP%E5%8E%9F%E6%B2%B9%E4%BE%A1%E6%A0%BC.png グラフ引用元 [1]
●プーチン大統領が行っている主な出来事
①外交路線:ユーラシア主義
 イスラム世界・インド・中国寄り、対米英を主軸とした独自路線
      欧州とアジアの両方を体現した特有の存在という独自性のあり方を模索している。
②分権化に終止符を打ち、中央集権化へ(ソ連時代の国家・紋章を復活し強いロシアを標榜)
②’政治権力によるメディア統制・財閥統制が、顕著となる。
新興財閥(オリガルヒ) [2]の財を【再国有化】した。(脱税容疑などをかけロシアの資源産業の70%を国有化)
法整備(エリツィン時代に未整備だった税制改革・年金システムなどを実行)
 *一方で、国民側は、KGB出身のプーチンに、強権の発動で腐敗の一掃を期待。


《時代の流れ》
■2000年3月『プーチン大統領誕生』
■2001年9月  米 9.11事件
■2002年  チェチェン問題(モスクワ劇場占拠:死者100名以上)
■2003年  米のイラク戦争に反対(独・仏も反対)・グルジアで民主化革命
■2003年10月  ユコス事件 [3] 
■2004年2月  モスクワの地下鉄で自爆テロ:死者40名
プーチン2期大統領選挙(得票率71%)
      8月  モスクワ発の旅客機2機墜落
      9月  北オルチア共和国ベスランで学校人質事件:死者400名以上
      11月 ウクライナ大統領選挙(親露)ヤヌコビッチと、欧米寄りのユーシェンコ政権との闘い
          ヤヌコビッチ当選後、『民主化革命(オレンジ革命)』により、再選挙
■2005年1月  ユーシェンコ政権大統領に就任
欧米寄りのオリガルヒに脱税容疑をかけ国有化
(米英系の投資家は、オリガルヒの味方、独はプーチン側についた)
■2006年1月 ウクライナへのガス送付減、ガスの売値大幅△(プーチンの警告
                            ⇔親露であるベラルーシには、ガス安く供給
    ・ロシアの資源産業(国有)株式の半分未満をロシアと欧米で公開。⇒株の値段△
    ・資源産業を国有化することにより、政府の財政黒字化
     ⇒欧米からの借金を返済する事により内政干渉を防御
■2006年1月 ロシアが、主要国首脳会議(G8サミット)で初の議長国になった。
米英による「ロシアの欧州化」の構想が上記事件により頓挫したことで、米英がG8にロシアを加盟させたことの意味も失われた。
プーチンはロシアのアイデンティティに関して「欧州の一部である」という「欧州化」の概念に対抗すべく「ロシアは欧州とは別の、ユーラシアの国である」という「ユーラシア主義(非欧州化)」を強化していく傾向にある。
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