アメリカの価値観って歴史的にはどのようにして形成されていったものなのか、ご存知でしょうか?まだ建国して歴史の浅い国ですが、欧米と比べて若干価値観が異なる気がしております。なぜあれほどに「強いアメリカ」に固執するんでしょうか?
というコメントをsomaxさんからいただきました。重要な論点なので記事にさせていただきます。半答えから言うと、アメリカは強固な父系社会だからではないかと思います。
以下は、「とりあえず生態学+ [1]」に載っていたアメリカ映画「ダウン・イン・ザ・バレー」(2005)に対するコメントです。アメリカ父系社会の瓦解をテーマにした映画だそうで、なかなか興味深いので一部引用します。
この家族とは現代の“瓦解しつつ、それでもなんとかやっていこうと、もがいているアメリカ家族”を象徴しているのではないでしょうか。 かつての“アメリカ家族”とは、深い絆と信頼で繋がりあったものの象徴であり、強い父親が守るという父系社会のテンプレートであった。 しかし、その時代は過ぎ、離婚、離散による母子家族、父子家族は珍しくなくなった。しかし瓦解しつつある“強い父系家族”をそれでも保とうとしているのが劇中のトープの父親でしょう。(この父系社会の瓦解というテーマは“アメリカ、家族のいる風景”でも見いだされると思います。)
強い父親が守る父系社会。このアメリカ家族の特徴は、同じ白人国家である欧米よりもはるかに強いのではないか。それがアメリカが全世界に対して侵略を繰り返してきた土台なのではないか。「自分の家族のためなら男は何をしても構わない」、そんな正当化観念にアメリカの男たちは支配されているのではないか。そんな「強い父親」たちを統合する国家もまた「強い国家」を演出する必要がある。そのような正当化観念に導かれて、アメリカ人は侵略やゴリ押しを続けてきたのではないだろうか。
しかし、現実には強い父系家族は崩壊しています。にもかかわらず、アメリカの男たちは「強い父親⇒強いアメリカ」を捨てられないでいるようです。だから、強い力を誇示するために侵略やゴリ押しと、その正当化を続けているのではないでしょうか。しかし、それは今や「張子の虎 [2]」に過ぎません。(本郷)