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安倍首相の言葉に庶民はゴマカシを感じている

安倍首相の言葉に対して庶民の評価は「わかりにくい」「あいまい」という所に収束しつつあるようだ。まず、朝日新聞と読売新聞の記事を引用します。


11/4朝日新聞「内閣支持率下落53%、無党派と若者離反 本社世論調査 [1]

朝日新聞社が11、12日に実施した全国世論調査(電話)によると、安倍内閣の支持率は53%で、中国、韓国訪問直後の前回調査(10月)の63%から下がった。不支持率は21%(前回14%)だった。30代以下の若い年代や無党派層で支持が伸び悩んでいるのが目立つ。
 内閣支持率は女性(55%)が男性(51%)よりやや高い傾向が続く。年代的には50代以上で60%近くにのぼる半面、20代で42%、30代で48%と全体平均を下回る。前回と比べた下落幅は、50代以上より20、30代の方がやや大きい。支持政党別では無党派層の支持率が33%に落ち込んだのが際立つ。内閣発足以来、40%台半ばを維持していたが今回、大きく減らした。
 首相就任後の1カ月半で最も良いと思うことを選択肢から選んでもらったところ、「とくにない」が27%、「中国、韓国訪問」「北朝鮮核実験への対応」23%が続いた。
 安倍氏が政治的な信念や考えを「あいまいにしている」は55%と、「きちんと説明している」の31%を大きく超えた。「あいまい」は自民党総裁に選ばれた直後の調査(9月)の42%より増えており、首相としての安倍氏の発言に説明不足を感じる世論の様子が浮かぶ。とりわけ20~40代では「あいまい」が60%を超えた。 (引用ここまで)

以下は、11月3日の読売新聞からの引用。
安倍首相の政策説明「分かりにくい」63%…読売調査 [2]

読売新聞社の安倍内閣に関するネットモニター調査(10月13~17日実施、回答率89%)で、首相の外交、国内政策についての説明が全体として分かりやすいかどうかを聞いたところ、「そうは思わない」が63%で、「分かりやすい」31%を大きく上回った。
内閣支持層、自民支持層でも「そうは思わない」が「分かりやすい」を上回り、無党派層では「そうは思わない」が76%に上った。
高い支持率(10月の面接方式の世論調査で70・0%)でスタートした安倍内閣だが、首相の国会答弁や記者会見での政策説明に不満を持っている人が多かった。
安倍首相は所信表明演説の中で、自ら掲げる「美しい国」の姿について、<1>文化、伝統、自然、歴史を大切にする国<2>自由な社会を基本とし、規律を知る、凛(りん)とした国<3>未来へ向かって成長するエネルギーを持ち続ける国<4>世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国――と説明した。
こうした説明で首相の目指す「美しい国」を具体的にイメージできるかでは、「できない」が64%に上り、「できる」は31%。内閣支持層でも「できない」49%が「できる」44%を上回った。(引用ここまで)

安倍首相の言葉が、朝日の調査では「あいまい」、読売では「わかりにくい」という人が多いとのこと。庶民は、安倍首相の言葉に対してゴマカシであるという判断を下しつつあるのではないだろうか。
しかし、小泉前首相の「郵政民営化は改革の本丸」といった言葉と安倍首相の「美しい国」etc.は、本質的には何ら変わりがない。「閉塞する社会をどうする?」の答えになっていない、ゴマカシという点では全く同じである。にもかかわらず、昨年の小泉選挙では「わかりやすい」という反応、今回の安倍の言葉には「わかりにくい」「あいまい」という反応。この違いはなぜ?
庶民の意識が大きく変化しつつあるのではないだろうか。
貧困で生存圧力の強い時代は、私権(地位やお金)の獲得が人々が心の底から欲するものであり、それこそが現実であったと言える。それに対して、左翼の発する近代思想(ex.自由・平等・平和)は頭の先の表層観念にすぎず、私権の現実とは断絶した奇麗事にすぎなかった。そして、生存圧力が消滅するや否や、近代思想はあっという間に輝きを失い、人々から見捨てられた。
今や、「社会をどうする?」という答えが、人々が心の底で求めるものに変わっている。安倍首相の言葉が「わかりにくい」という反応は、庶民の間で答え探索の潮流が顕在化したこと=答え探索こそが現実に変わったことを示しているのではないだろうか。庶民は、安倍首相の言葉が答えにならないことを感じている。その表れが「あいまい」「わかりにくい」という反応なのではないだろうか。(本郷)

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