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国家ぐるみのインサイダー取引~カーライルという投資会社

るいネットに北朝鮮の核実験はアメリカ主導のマッチポンプ商売の疑い [1]という趣旨の投稿がありましたが、アメリカが戦争をネタに儲ける手口を紹介した記事です。
アメリカの「カーライル社」という19年前にできた投資会社が急成長しているらしい。創立以来この会社の利回りは何と平均年34%という高水準。その超高利回りの秘密は何か?


以下は、「政治とテロと戦争と企業の結びつき : アメリカのカーライル [2]」からの引用。2003/10/4

カーライルグループは160億ドルの投資総額に達するアメリカの世界的投資会社である。各国で政治経済に大きな影響を持つ世界中の指導者たちが、その顧問格で名を連ねている。
カーライルは1987年創業・本拠地はワシントンD.C. : 現在、
ジョン・メージャー(元イギリス首相)、
カール・オットー・ぺール(元ドイツ連邦銀行総裁、ヨーロッパ中央銀行の規約を作った)、
エーバーハルト・フォン・クーエンハイム(BMW取締委員会代表)、
フィデル・ラモス(元フィリピン大統領)、
アナン・パンヤラチュン(元タイ首相)、
朴泰俊(パク・テジュン元韓国首相、韓国自民連合総裁)
などや、アメリカの有力者には、
ジョージ・H・W・ブッシュ(カーライル上級顧問:元大統領)、
フランク・カールーチ
(カーライル会長:パパブッシュの元でCIA副長官(1978~81)、レーガン政権時に国防長官(1987~89)彼の入社と共に、CIAと国防省に強大な影響力を持つようになった)、
ジェームズ・ベーカー(カーライル上級顧問:パパ・ブッシュ政権の国務長官)、
デビッド・ルーベンスタイン(カーライル創業者:民主党カーター政権の大統領顧問)、
リチャード・ダーマン(パパ・ブッシュ政権の行政管理予算局長官)、
アーサー・レビット(クリントン政権で証券取引委員会委員長)、
ウィリアム・ケナード(クリントン政権で連邦通信委員会委員長 )などがズラッと顧問に名を連ねる。
1989年 ジョージ・W・ブッシュ(子ブッシュ大統領)はカーラール・グループの理事に就任し、1994年までその地位にいた。
カーライルは設立後、すぐに偶然起きた(?)湾岸戦争によって軍事産業によって巨大な利益を挙げ、アメリカの軍事関係の投資で絶対的な地位を占めるようになる。カールーチは、自らが国防長官時代に制定した制度を、カーライルのために有効に利用している。政治家のときに自分で制度を定め、実業家に転身してその制度を大いに利用するのだから笑いも止まらない。
カーライルの業務は、未公開企業に投資するプライベート・エクイティ・ファンドを個人富裕層や機関投資家に販売する。その投資対象は、航空、国防、電気通信など政府の政策に大きく影響を受ける産業が中心。創設以来、2000年までの平均運用利回りは年34%の高水準。未公開の会社を買い、高額になったところで売る。だから、証券管理法の制限も受けず、二束三文で買った株を各国の有力者の名前を使って政財界の裏から表から工作をし、悪どい利権会社に育て、儲けるのだ。
彼らカーライルは、自らを「政治・国防・企業の鉄の三角形で張り巡らせたネットワークで形成している」と、すべてを傘下に収めていると豪語する!! ビジネスが政治を動かし、戦争も行うと自ら言っているのだ!!! この三角形に取り込まれた国家は、もう国民のためには動かず、カーライルのために動くのみ!! 彼らのビジネスのために、情報を操作し、人権を侵害し、人々を殺傷する。

このカーライルという投資会社は、その収益の多くを軍需産業への投資から作り出しているということ。「安い時点で軍需産業関連の株を買い、高くなったら売り払って利益を得る」という手口で。当然、株価が上がるのは戦争が起こった時、あるいは戦争が起こりそうな時である。
そもそも軍需産業は購入するのは一般人ではなく国家を代表する意思決定者だからその意思決定者を取り込め確実に儲けることができる。だから、国家指導者を会社の顧問に迎える。
これは国家ぐるみのインサイダー取引に他ならない。しかも、そのインサイダー情報は、政治人脈を使って戦争を作り出すこと、あるいは戦争の危機を演出することで作り出しているのだ。(本郷)

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