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民主党の「核論議反対」・・・「反対」しているだけ?

北朝鮮の地下核実験に引き続き、中川昭一政調会長が核兵器の保有=核武装について「議論としてある。議論は大いにしないと」と発言した事が、波紋を呼んでいます。

それに加えて、麻生太郎外務大臣からも同じ発言が。
<北朝鮮核実験>「日本の核保有議論も大事」麻生外相が発言 [1]
もちろん民主党は大反対です。
核兵器保有議論の容認発言、民主・小沢代表らが批判 [2]
これに関しては、
Dr.マッコイの非論理的な世界 核武装議論、「空気」と「前提条件」の変化 [3]
が書いておられるように、
西村眞悟衆議院議員の、「日本も核武装したほうがええかもわからんということも国会で検討せなアカンな。 」と言っただけで更迭されたのとは、隔世の感があります。

またこの中で書かれているように、野党・民主党の鳩山由紀夫の発言が
◆1999年10月27日「核武装してもいいかどうかを国会で検討したらどうかと言った瞬間にクビを切られるとなると、国会で核をもつべきかどうかなんて議論がなされなくなる。議題に乗せることすらしてはいけないという発想もいかがなものか」
 ↓↓
◆2006年10月16日「(中川発言は)目には目をみたいな話。北朝鮮が核を持ったら日本も持つという発想は、世界全体に核が拡散してしまう論理になる。日本は唯一の被爆国として核を持たずに、世界の核廃絶に向けリーダーシップを発揮しなければならない」

と7年もたって、発言が左よりに戻っているというのは、気になるところです。
しかし、世論全体としてみれば、(左系の人が心配しているように)保守系の意識の人が増えてきている
また、今回の北朝鮮の地下核実験によって、衆議院補欠選挙は、(内政問題もそこそこに)外交問題一色になりつつある。
しかし、民主党は、外交問題は内政問題以上に意見が分かれてしまっているので、明確な政策を打ち出せないでいたところ。(北朝鮮核実験”そのもの”には、意見が出せないでいる)
ですから、民主党の鳩山由紀夫の発言や民主党・小沢一郎代表の今回の発言は、自民党の外交強硬路線に対して、(選挙をにらんで)対抗色を鮮明にするための、「核議論に反対」ということでしか無いように思います。(でないと、7年でのこの態度の変わり方は説明できない)
ちなみに、副島隆彦氏は・・・


「核兵器保有の議論」に対しては反対を表明している訳ではありませんが、「今の時期の核兵器の保有は、アメリカの(日本と中国とを戦争させようとさせている)アメリカの意図にはまっていくものでしかない」、と反対しています。

副島隆彦の学問道場「「801」 亡き愛猫のウルに捧げる。私の飼い猫が今朝、事故で死にましたので、悲しくて、書くしかないのでここに書きます。副島隆彦。2006.10.17 」 [4]

 私は、来る途中の電車の中で、流れる電光掲示板のニューズの新聞記事で、安倍晋三首相の報道を読んだ。 それは、今日の午前の、中国共産党の幹部との会談で、中国側が、「日本は核保有をしませんね」と尋ねられて、「しません」と安部首相は答えたという。さらに、「非核三原則を守ってください」との中国側の要望に対して、はっきりと「守ります」と答えて、そのあと、「安心してください」とまで言ったそうだ。  私は、猫のことで悲しいながらも、安倍晋三のこの発言に、自分の心が大きく安(やす)らぐのを感じた。  日本の自力での核保有の秘密の勢力の動きは、今、崩れつつあるのだ。このことを、君たち謀略人間に教えておいてあげます。

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